女性器

 縄文時代の人々は、母胎で子供が育ち、無事に生まれることと、土から作物が成長して収穫されることは同じことだと思っていたと考えられます。なぜなら、彼らはしばしば縄文土器に女性器の模様や造形を埋め込んでいるからです。
 縄文土器は土でできた器(うつわ)でありながらも、生命を宿す「母胎」や「畑」を表現したものであり、 無事な出産や豊作を祈る意味だったと考えられます。
そう考えると、なぜ土器にしばしば男性器の造形が組み込まれているのかという疑問も解けます。
全ての生命は女性と男性の合体によって、また畑に対する種まきによって育まれて生まれるのだということを彼らは当たり前のように考えていたわけです。

 現代の私たちは、ただの器だと思ってみると、違和感のある奇妙な形の器ということになってしまうのですが、器という固定観念を捨てて縄文土器を見ると、彼らが何を考えていたのかが徐々に見えてきます。

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