武居幸重講演 「文様解読から見える縄文人の心」
日時:2013年8月24日 13:30~15:00
場所:尖石縄文考古館
武居幸重の講演には、予想を超える多数の方にご参加いただき本当にありがとうございました。67名の方にご参加頂きました。静岡、東北地方からも遠路はるばる参加された方もいらっしゃいました。講師 武居幸重の土偶と縄文土器に記された男女の記号を皮切りに、90分の講演会も瞬く間に終了しました。
何より印象的だったのは、参加者の方々の縄文土器の意味を知りたいという熱気です。(あいにくスライドショー操作に忙しく画像がありませんが。)
私は講演内容をあらかじめ知っているので、講演の中でどこが重要なポイントなのかということをわかっているのですが、そういうポイントに差し掛かると、まさに会場の空気が一瞬張り詰めるのです。
そして講演が終わった後の率直な質問、そして率直な回答。縄文時代、縄文土器にあくなき興味をもつ演者と参加者が、同じ興味と研究成果を共有する。そんなすばらしい時間だったと勝手に思っております。
地元はもとより全国よりご参加いただいた皆様 ありがとうございました。そして未だ冒険的分野である文様解読の研究を講演としてご依頼いただいた尖石縄文考古館 鵜飼幸雄館長の懐の深さ。細かい心配りで準備、進行いただいた職員の皆様。この場を借りて厚く御礼申し上げます。
尖石縄文考古館には国の特別史跡「尖石遺跡」を中心とする八ヶ岳山麓の縄文土器が展示されています。文様解読の鍵ともなる国宝「棚畑の土偶」、重要文化財「仮面の土偶」をはじめとし、厳選された土器が展示されている日本でも貴重な考古館です。武居幸重も中学生の頃からここに通いつめていました。私も縄文土器を数多く見てきましたが、尖石縄文考古館の展示土器には常に新しい発見があります。それだけ縄文土器には本やWeb画像には現れない膨大な情報≒意味が記録されています。
皆さんも是非、尖石縄文考古館で本物の縄文土器や土偶を肉眼で見てください。そして縄文文様、縄文土器の意味を感じてみてください。