その他

女性の記号

投稿日:2016年2月11日 更新日:

 縄文時代の人々は、母胎で子供が育って無事に生まれることと、土から作物が成長して収穫されることは同じことだ考えていたのではないかと考えます。なぜなら、彼らはしばしば縄文土器に女性自身と思われる造形を使っているからです。

24675931331_f8e3d9ed18_z
 彼らにとって縄文土器は土でできた器(うつわ)でありながらも、生命を宿す「女性」や「大地」を表すものであり、 無事な出産や豊作をもたらす母胎のようなものだったのではないでしょうか。だから土器には女性自身の造形が使われたり、時には男性の意味を持つ造形まで使われていたのではないかと考えます。
 つまり彼らは、女性と男性が愛し合う行為と同じように、大地に種がまかれることによってすべての命が生まれると考えていたのだと推測します。
 道具としての器(うつわ)という固定観念を捨てて縄文土器を見ると、彼らが何を考えていたのかが徐々に見えてくるような気がします。

24473873950_c1952a5c88_z

24401803249_7b1c861269_z

24141329214_449f6ce72d_z

24473988810_78abaa7355_z

24142684743_1857379c38_z

24769617325_af3c3914f1_z

24769638975_309164bc53_z

24141509314_0334bc9ee7_z

24402038839_0d71b0cdc8_z

-その他

執筆者:

関連記事

男性の記号

 考古館で縄文土器を見ていると想像してください。目の前には様々な模様や造形で装飾された土器が並んでいます。私たちはそれを器(うつわ)だと思って見ています。だから、模様や造形の中にどこかで見覚えがあるよ …

渦巻三叉文

 渦巻三叉文(うずまきさんさもん)は玉抱三叉文の円のかわりに渦巻きが配置された模様です。母胎の中にへその緒を抽象化した渦巻が存在している、つまり「妊娠」「妊婦」の状態を表しているのではないかと思われま …

玉抱三叉文

   勝坂式土器によく使われている装飾として玉抱三叉文(たまだきさんさもん)があります。これは丸い穴と三角形の三叉文(各辺が内側に向かって湾曲している三角形)がセットになっている装飾ですが、三叉文が玉 …

区画文

 母胎から命が生まれることは、土から命がはぐくまれることと同じことであり、彼らは母胎=大地という考えを持っていたと思われます。ですから区画模様を畑を抽象化した記号だと解したいところですが、残念なことに …

 縄文土器で代表的な模様と言えば蛇の模様と答える人は多いのではないでしょうか。蛇は比較的わかりやすいモチーフですし、土器の目立つ部分に使われていることからも代表的な模様と言っていいと思います。  しか …