5000年前のことなんてわかるわけない

 常識的に考えるなら、今から5000年前の縄文人が何を考えていたかなんてわかるはずがありません。文字のない時代のことですから何の記録も残っていません。だから解らないって言ってたほうが無難だし謙虚です。

 しかし、縄文時代には土器や土偶に見られるような複雑な模様や造形が発達していました。私はそれらが意味のある記号のようなものであり、彼らが何を考えていたのかを知る手掛かりになると考えました。

 彼らが考えていたことがわかれば、土器や土偶は単なる道具としての人工物ではなく、製作者が意味を表すために作った作品ということになります。そして、芸術作品と同じようにそれを鑑賞したり味わったりすることができるようになるはずです。

 ここでご紹介するのは、そのための私見です。考古学分野ではまだ証明されてない事柄も含まれていますが、土器や土偶を鑑賞するためにはきっと役立つと思っています。